疾病構造の変化、医療技術の高度化、患者ニーズの多様化など我が国の医療を取り巻く環境が大きく移り変わる中、各医療スタッフが高い専門性を発揮し、目的と情報を共有して医療を提供するチーム医療が求められています。
このような状況において、医療チームの一員としての病院薬剤師の役割と職能は、ますます拡大・多様化しています。
国立病院機構の薬剤科では、医薬品の管理から調剤、製剤、医薬品情報管理、薬剤管理指導、治験管理、臨床研究にいたるまで薬に関わるあらゆる業務に対して積極果敢に取り組んでいます。そして、これら多岐にわたる薬剤科業務をそれぞれ相互連携させ、医薬品の適正使用を推進し、医療チームの一員として安全かつ有効な薬物療法の実施につなげています。また、チーム医療を推進することができる薬剤師の育成にも力を注いでおり、多くの薬剤師が各種専門薬剤師を取得しています。
国立病院機構は、わが国最大の医療ネットワークであり、政策医療を効率的・効果的に実施できる体制が整っています。このネットワークを活用して、薬剤部門としては、がん、循環器病、精神疾患といった政策分野ごとのエビデンスの集積や、地域との医療・健康に関する交流、災害医療班への参加など幅広い分野での取り組みも進めています。 さらに、東海北陸グループの薬剤師は、国立病院機構のネットワークでつながり、日常業務から得られた知識、情報を共有することにより、個々人のスキルアップのみならず、薬剤科機能の向上に努めています。
日進月歩する医療の中で、薬剤師が患者さん中心の医療チームに参画し、その能力を発揮することが期待されています。業務の拡大・展開に積極的に対応していくためにも、国立病院機構においては、情熱のある優秀な人材を求めています。
フィジカルアセスメント
抗がん剤の調製
病棟薬剤業務
病棟薬剤業務
薬剤管理指導
薬剤科カンファレンス
<令和5年度採用>
15名程度(令和5年4月)
<令和4年度採用>※追加募集
若干名(令和4年4月以降)※募集中
<令和5年度採用>
<令和4年度採用>
<令和5年度採用>
■ 選考日程
<令和4年度採用>※追加募集
■ 選考日程
令和5年度募集
■ 応募方法
選考に応募する方はマイナビへのエントリーが必要になります。下記リンクよりエントリーください。
マイナビ2023「独立行政法人国立病院機構東海北陸グループ」
その他詳細についてはマイナビ内の採用ページをご参照ください。
■ 提出書類
エントリーシート | 卒業見込証明書 | 成績証明書 | 免許証(写) | |
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免許所有者 | ○ | ○ | ||
免許取得見込者 | ○ | ○ | ○ |
※令和4年度追加募集に応募される方につきましては、以下より様式をダウンロードの上、
上記必要書類とあわせて東海北陸グループまで郵送してください。
履歴書
<令和5年度採用>
令和4年5月6日(金)必着
<令和4年度採用>※追加募集
随時受付中
提出書類及び返信用封筒(23cm×12cmサイズに住所、氏名を記入のうえ94円切手を貼ったもの1通)を同封し、下記の提出先まで郵送してください。なお、エントリーシートにつきましてはWEB(マイナビ)にて提出してください。
<連絡先> 電話:052-968-5171
身分 | 独立行政法人国立病院機構常勤職員(非国家公務員) |
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給与 | 独立行政法人国立病院機構職員給与規程による ■ 基本給(初任給) ■ 諸手当 |
休日・休暇 | 原則として4週8休(週38時間45分勤務) 有給休暇あり、その他特別休暇あり |
その他 | 提出書類はお返しできませんので、ご了承ください。 |
東海北陸グループ内の病院薬剤師の欠員状況に応じて採用されますので、採用となる18病院は当グループ内の国立病院機構病院が対象となります。(「東海北陸グループ病院一覧」のとおり)
薬剤師として採用された後、主任薬剤師、副薬剤部長、薬剤部長と昇任する制度があります。国立病院機構の18病院のほか、国立高度専門医療研究センター及び国立ハンセン病療養所を含めた20病院間において人事異動(人事交流)が行われます。更に、希望により厚生労働省(東京都)等への人事交流があります。
今回実施する採用候補者登録選考とは、採用を決定する試験ではなく、国立病院機構東海北陸グループ内の病院の薬剤師に欠員が生じ、補充の必要がある場合に採用する者を登録するための試験です。
がん専門薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師、がん指導薬剤師、感染制御専門薬剤師、感染制御認定薬剤師、抗菌化学療法認定薬剤師、HIV感染症薬物療法専門薬剤師、精神科薬物療法認定薬剤師、妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師、日本臨床薬理学会認定CRC、日本糖尿病療養指導士、NST専門薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師、日本褥瘡学会認定薬剤師、日本医療薬学会認定薬剤師、日本医療薬学会指導薬剤師 等
東海北陸グループの職員を対象とした様々な研修会が毎年行われています。これらは、薬剤師単独ではなく医師、看護師、コメディカル、事務職員とともに行うワークショップ主体の研修で、チーム医療を行ううえでの職種間の連携強化に役立つものとなっています。
東海北陸の国立病院機構に勤務する薬剤師は自主的に東海北陸国立病院薬剤師会を組織し、薬剤師の倫理・学術的水準を高め、薬剤業務全般の向上発展と会員相互の親睦を図っています。また、チーム医療を推進することができる薬剤師の育成にも努めています。
病棟担当薬剤師として楽しんでいます
病棟業務では患者さんの服薬指導や医師への処方提案、副作用モニタリングだけでなく、PBPM(医師と事前にとりきめたプロトコールに基づいて薬剤師が積極的に適切な薬剤提供を行うこと)を取り入れ、患者さんの治療により貢献できるよう取り組んでいます。患者さんや多職種の医療従事者とのかかわりの中で知識を深めていくことができ、充実した日々を過ごすことができています。
国立病院機構では1年目から病棟業務に携わることができ、様々なことにチャレンジできることも大きな魅力だと思います。患者さんや他職種の医療従事者から薬について相談されることも多く、チーム医療の一員として必要としていただけることに日々やりがいを感じています。
極められます!
東海北陸地区の病院はその規模や専門とする医療も様々で、全く縁がないと思う分野の病院、診療科で勤務することもあります。私は、精神科専門病院の榊原病院で常勤として採用され、その後、精神科専門病院の東尾張病院、名古屋医療センターへ異動し、現在、再び東尾張病院で勤務しています。
精神科薬物療法認定薬剤師なので、名古屋医療センターでも精神科病棟を担当しました。精神科の薬剤師業務は、急性期から関わり、回復期、再発予防期と連続して患者とともに回復を目指し、退院後も良い状態を保てるよう関わることだと思います。
就職した頃は、まさか精神科ばかりに関わるとは思っていませんでしたが、このように総合病院における精神科、精神科専門病院を経験できるのも国立病院機構ならではの面白みだと思います。
ICT/AST担当薬剤師としてチーム医療に参加しています
ICT/ASTは院内感染の発生を防ぐとともに、感染から患者さんや医療スタッフを守るために日々活動しています。
平成30年度より新たに抗菌薬適正使用を支援するASTが組織され、多職種と連携しながら薬剤師も積極的に感染症治療に関わっています。AST担当薬剤師は、抗菌薬が長期に投与されている患者さんの治療状況を確認して抗菌薬が適正に使用されているかを評価し、必要に応じてチームの医師や看護師とラウンドを行い処方医師へのフィードバックを行っています。また、抗菌薬の投与設計やTDMの実施により抗菌薬の有効性を高め、副作用の軽減にも取り組んでいます。
患者さんの治療方針を多職種と一緒に考えることはチーム医療ならではのやりがいであり、自身の成長にもつながっていると感じています。
薬剤師の専門性を活かして
私は、整形外科病棟での病棟業務やHIV外来に尽力しています。整形外科病棟では、医師と事前に取り決めたプロトコール(PBPM)に基づき、薬剤師が用量調節などの薬物療法に積極的に関わり、患者さんに適切な薬物治療を提供しています。また、このPBPMを題材とした臨床研究にも力を入れていて、学会発表も行っています。
HIV外来では、安心して薬物治療を行えるように患者さんへ服薬指導を行なっています。HIV治療は薬物療法がメインであるため、服薬アドヒアランスの維持が治療成功に大きく関わります。また、副作用や相互作用も多いため、薬剤師の専門性が発揮できる分野です。未知の部分も多い分野であるため、常に最新情報を提供できるように日々勉強に取り組んでいます。
時に大変なこともありますが、薬剤師としての職能・知識を発揮できて充実した日々を過ごすことができています。国立病院機構は規模も大きく、自分の興味の持てる分野がきっと見つかると思います。国立病院機構の病院薬剤師として、充実した日々を送りませんか。
国立病院機構本部、臨床研究
国立病院機構本部総合研究センター(東京都目黒区)は国立病院機構病院における臨床研究・治験を推進するために設置された部門です。治験依頼者である製薬企業の総合的な窓口業務や、厚生労働省・文部科学省のプロジェクトの推進、臨床研究・治験に関連する体制整備を始めとした各施設への支援や管理などを行っています。
私は東海北陸グループで病院薬剤師として採用されましたが、現在はこの本部総合研究センターに所属し臨床研究・治験の事務局員として勤務しています。